2009年9月19日土曜日

Mysoundから

2009/09/19 16:11
「私がおさなかったころ を消す」
作品名: 私がおさなかったころ 作品ID: 238778 作品の種類: オリジナル曲 登録日: 2009/07/01 公開日: 2009/07/02 サイズ: 3.83 MB ステータス: 公開中 作品詳細情報ジャンル: ポップス 演奏時間: 00:09:34 データ形式: MP3 ビットレート: 56kbps サンプルレート: 22kHz VG1でした。
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2009/09/19 16:12
「Re: 私がおさなかったころ を消す」
By 縄文ディラン
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わたしがおさなかったころ、悲しいこと苦しいことがたくさんありました。小学校に通うことがまともには許されなかったこともそのひとつでした。わたしが三つか四つのころまでは両親と一緒に貧しいながらも幸せに暮らしておりました。同じ年頃の友達も二人ほど近所におりました。わたしが六つか七つになった春のころ仲のよい友達は小学校に通い始めました。わたしは小学校に通うことが許されませんでした。わたしは朝から午前中がみじめでいつも悲しくありました。友達は手をとりあって学校に行ってしまう。いっそ学校というものがなくなってしまえばと思いました。わたしの父が夏に私立の小学校をみつけてきました。わたしは夏から小学校に通うことができるようになりました。わたしの父は夏の終わりに母とわたしをすてていなくなりました。生活に困った母はほかの男と暮らすために引っ越すことになりました。わたしと母が引っ越した地域には私立の小学校はありませんでした。母が公立小学校とかけあってくれてわたしは小学校に通えるようになりました。わたしが小学校に通いはじめた最初の日、朝の出席の時間でした。他の子供は名前を呼ばれるのにわたしの名前だけ呼ばれることはありませんでした。わたしの名前が呼ばれないのはその日だけではなく、毎日、毎日出席の時間にはわたしの名前がよばれることはありませんでした。わたしは朝のその時間が恥ずかしくさぼるようになりました。わたしはそれでも学校に通い続けました。次の年の春になりました。終業式のちかくでした。教師がわたしには修了証書を出せないと言ってきました。わたしの母が小学校とかけあってくれました。校長先生が約束してくれましたわたしにも一年生の修了証書を出してくれるとわたしは希望をもって終業式に出席しました。他の子供たちは立派な証書をもらえたのにわたしがもらえたのは一枚の半紙でした。わたしはくにゃりと折れ曲がろうとする半紙でできた修了証書を抱えながら終業式というものがわたしを侮辱するためのしかけのように感じておりました。

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